間違いだらけの酒常識 -prologue-

石川達也杜氏

石川達也杜氏

【間違いだらけの酒常識】について

 この小冊子【間違いだらけの酒常識】は、竹鶴酒造の地元竹原市、東広島市などで配布されているフリーベーパー、週刊「プレスネット」の2005年1月15日号(No.265)から4月2日号(No.276)まで、計12回の連載をまとめたものです。12回といっても、1回目と12回目は、「前口上」と「結び」なので、正味10話分を収めております。

 まとめるに当たって、整合性にかける部分を統一したりはしましたが、内容的には、ほぽ掲載された文章そのままです。ただし全休のバランスから、第9話と第10話の順番を入れ替えております。

 竹鶴酒造の酒造りの方向性や酒質は、一般的な“酒常識”に当てはまらないことも多く、それに起因するクレームやお問い合わせを、以前より頂戴しておりました。それが、こういう連載をしようと考えたきっかけです。
 しかし、きっかけはそうであっても、竹鶴酒造の正当性を主張するだけでは、単なる言い訳じみてしまいますし、みなさんのためにも酒のためにもなりません。そこで連載当初より、竹鶴の宣伝ではなく、日本酒をより深く理解していただくことを主眼にしました。

 内容的には、偏っているところも多々あろうかと存じます。ですから、ここに書いてあることを鵜呑みにしてもらうことが本意ではありません。また、私の考えに対する異論があることも当然でしょう。ただ、「少しでもお酒に興味や親しみを持ってもらえたら」との気持ちだけは、ご理解いただきたいと存じます。その思いがみなさんに通じることを切に願ってやみません。

 とりあえず10話で区切りましたが、「間違いだらけの酒常識」の題材は、まだまだあります。この度取り上げなかった“常識”、あるいはそのほかのことに関しても、疑問をお感じになることがございましたら、どうぞお問い合わせください。また、この小冊子を読んでのご感想やご意見、ご質問なども承ります。何なりとお寄せください。
 酒とお付き合いしていただくことで、みなさんの日々の生活がより充実したものになることを、そして、そのためにこの小冊子が何らかのお役に立つことを、心より祈っております。
 では、みなさんの健やかで楽しい酒ライフに「乾杯!」

竹鶴酒造株式会社 杜氏 石川達也敬白

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