2001年の子どもが危ない -5-

●(28)砂糖のとり過ぎが招く低血糖

 気分や性格に影響を与える食品中の成分について、もう少しフォーカスを絞ってみましょう。

 まず、砂糖からです。砂糖のとり過ぎは、「低血糖症」と呼ばれる代謝異常につながることがあります。あなたのお子さんは、低血糖症の心配がないか、次のポイントをチェックしてみてください。

  • 甘いものが異常に好き。甘いお菓子をあげないと怒り出す。
  • コーラやサイダー類が好きで、毎日飲んでいる。
  • ジキル博士とハイド氏のように、性格が別人のように変わることがある。気分屋。すごくいい子にしている日と、手がつけられない日があると先生に言われる。
  • 神経質。心配症。イライラしやすい。怒りっぽい。
  • 集中力が長く続かない。落ちついて本を読めない。勉強ができない。
  • 疲れやすい。朝起きたときから、グタッとしていることが多い。
  • 夜眠れない。昼間眠たがる。
  • めまい。たちくらみ。冷や汗。頭痛。

 思い当たるふしが多いなら、低血糖の可能性大です。それでは、低血糖とはどんな異常なのか簡単に説明しておきましょう。

 体中の細胞は、ブドウ糖をメインのエネルギー源として使っています。車にとってのガソリンと同じで、ブドウ糖がないと細胞の機能はストップしてしまうのです。すみずみの細胞まで、必要なときに、必要なだけブドウ糖が手に入らないと困るわけですから、血液中のブドウ糖の量は、常に一定の範囲に維持しなければなりません。そこで、血液中にどれだけのブドウ糖が含まれているかは、臨床上のチェックポイントの一つになっていて、血糖値と呼ばれています(1リットルの血液に、何ミリグラムのブドウ糖が含まれるかを示したもの)。

 その大切なブドウ糖は、炭水化物というかたちで、食べものから入ってくるのですが、炭水化物にもいくつかの種類があり、血糖のトラブルを起こしやすいタイプと、起こしにくいタイプがあるのです。

【禁無断転載】

丸元淑生著
 『2001年の子どもが危ない シリーズ(1) −栄養編−
  第2章 子どもの心と体は、食事でこんなに変わる』
より抜粋

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